「うん。あのね、私…番場くんが………」 その先を言う前に番場くんはオレンジ の空を見上げて私の言葉を妨げた。 「あーぁっ…やっぱ、君なんかに 興味を持つんじゃなかったよ…。」 「えっ…?」 「俺以外の男に君の可愛さを 気づかれるなんて…嫌だったんだ。」 番場くんは私の方を見つめて ただ、悲しそうに笑った。 笑っているのにとても悲しそうに……。