きっと彼女なら、まだ間に合う。 人としての明るい未来を夢見る事を… 俺よりもっと素敵な人に出会うことを… 「君が俺の母親や、俺のように憎しみを持ち、人を殺め、人道を踏み外さないように 本当の笑顔で笑っていてほしい。」 「笑えないわよ…。和佳を傷付け、音の 心を傷付け、更には殺そうとまで……。」 それでも彼女は人の為に 涙を流す事ができる。 北野の頬を伝う涙は全ての 罪を洗い流していくのだろう。