「でも、良かった。 お前に本当に好きな奴ができて。」 俺は笑って音の頭を軽くポンっと叩いた。 「柏原くん……無理しないで良いから。私 、柏原君みたいに心読めないけど分かってるよ。柏原くんの事。」 音は俺をじっと見ていた。 透き通る真っ青な瞳は何もかもを 見透かしているようで………。 「音、お前も大口を叩くようになったな。」 俺は又、ポコッとメロンパンの 袋で音の頭を軽く叩いた。