手と手を合わせた瞬間、そこはもう 俺と音だけのステージ。 スポットライトが俺達を照らす。 コツンコツンと響く ヒールの音が音楽みたい…。 音の強い思いが組んだ手から伝わる。 あぁ…だからこいつは いつも真っ直ぐな瞳をしてるんだ…。 「俺さ…羨ましいよ。お前が。」 「えっ…?私が?」 「あぁ。俺もお前みたいになりたかった。」 「柏原くん………。」