「柏原くんにも大切に思う 人はいるだろ?行ってきなよ…。」 委員長に背中を押されて俺は前に出た。 そして、その先に立っていたのは… 「音…?」 「あっ!柏原くん?」 綺麗なアクアブルーのドレスを着て、いつ もとは違う雰囲気のある彼女に見とれた。 「………前に踊ってた奴は?」 「ううん。踊れないからここで見てたの。」 「そぉか…じゃあ、俺と一曲踊るか?」 俺は音にひざまづいて手を差し出した。 音は少し驚いた表情を見せたが 小さく笑って俺の手をとった。 『はいっ!』ってさ…。