そして、私のとなりの パイプ椅子に腰かけた。 少しの間、気まずい沈黙が続く。 きっと私、番場くんに何て 話しかければいいのか分からないんだ。 それにここにはおばあちゃんがいる。 私、やっぱ帰らなきゃ…。 「えと…私、おばあちゃんが心配で 来ただけだから…。早く戻んないと…。」 私はパイプ椅子から立ち上がって、 病室を出ていこうとした。