「聞いたー?番場くん、
結愛と付き合ってるらしいよ!」



「えーっ!!でもさ、ここ一週間学校来てないじゃん!付き合ってるなら結愛に会うために学校来るでしょ?」



「体調でも悪いんじゃない?」



「そーなのかなー…。」



廊下を歩く女の子達の会話が聞こえて


くる。その度、胸がチクリと痛んだ。



私はそれを消すために一人窓に寄り


掛かって真っ青な空を見ていた。


吸い込まれそうな位に真っ青な空を…。



「音?どした?」



柏原くんが私の方に近づいてきた。