きっと明日には皆がヒソヒソと 柏原くんの事を悪く言っているんだろう。 それでも柏原くんは 私をかばうようにいつも助けてくれる…。 「ご…めん。柏原くん。私のせいで。」 私はうつむいたまま 耐えきれず涙をこぼした。 柏原くんはそんな私の肩にそっと ジャージを掛けて、なにも言わずに頭がグ シャグシャになるまでタオルで髪を撫で てくれた。優しく…優しく撫でてくれた。