ドキドキするこの鼓動を止められたら どれだけ安心するんだろうか…。 今もこの鼓動が伝わってしまいそうで 怖くて怖くて…嫌われたくなくて 仕方がないの。 保健室のドアを柏原くんが ガラッと開ける。 「おーいっ?あれ…先生ーいねーの?」 中に入っても誰もいなくて窓だけ 開けっぱなしになった保健室。 私は柏原くんにベッドの上に優しく 下ろされて、布団をかけられた。 「………新井…。俺、教室 戻るからちゃんと寝てろよ!?」 「………うん。」