それでも君が好きだよ


「あぁ…そっか。番場くんは
私なんて好きじゃなかったよね。」



演技だったんだ…。体育会のは全部…


可哀想な私の為の演技だったんだ。



「手、握ったりしてごめんね。結愛と仲良くね!あの子、凄く良い子だからっ!!」



私は笑った…。


今できる精一杯の笑顔で笑った。




そして、自分の席について


柏原くんの方を見た。



柏原くんが番場くんをギッと睨んでいた。