「俺に近づくな。」 「体調でも悪いの…?」 「頼むから近づかないでくれ。」 「ねぇっ…番場くん、答えてよっ!!」 私は番場くんの手を無理矢理握った。 両手いっぱいに包み込んだんだ。 すると、彼は何て言っただろう…。 「俺、北野 結愛と付き合うことにした。」 それを聞いた途端、急に胸がズシンと重く なった。何か大切な物がどんどん壊れて いく音がした。