が、しかし、 第三走者の子が大きく転んでしまい、 最下位の六位にまで転落するという 最悪の状況が少しの間続いた。 そして、アンカー結愛の走る番が来た。 「結愛ーっ!!いっけーっ!!」 バトンが結愛に通ったとき、一気に クラスのテンションが最高潮に達した。 結愛は一気に前の三人抜きを果たすと 余裕の笑みを浮かべて私達に手を振り、 前に走っているのが最後の一人に なったとき結愛は本気で走っていった。