「あれ?サワは?」 「隣のクラス行ったー。用事があるんだってー。」 「…そ。」 ここ一週間、サワはいつも昼休み教室にいない。 先生に呼ばれただとか、他のクラスに用事があるだとかで出払っている。 戻ってくるのは授業開始ギリギリだ。 俺は中井と二宮と一緒に弁当を食べている。 「忙しそうだなあ。サワ。」 二宮は呑気にそんなことを言っているが、サワは忙しいわけではないと思う。 多分、俺のことを避けているのだ。