「ユウ?」 「…なん?」 「…なんで泣いとるの?」 ああ、俺泣いとんのか。 「お前が死ぬのが怖いから。」 「え?」 「お前がいなくなるんが怖いから。さっき物凄く怖かったから。ホラー映画よりも怖かった。」 溢れ出る言葉は子どものようだったが、止まらなかった。 「…ごめんなユウ。」 「もう死ぬとか言うな。死のうとするな。」