「二宮くん!」 サワが名前を呼ぶと、二宮の肩がビクッと上がった。 「誰…?」 「2組の井上。」 えりちゃんもサワのあとにコンビニに入った。 「二宮くん。」 「…あ。」 「ポケットに入れたもんかえさんと。捕まるで。」 「…。」 「…言われてやったことはわかっとるから。ほら、二宮くんが悪もんになってしまうよ。返そう。」 二宮はそろそろとポケットに入れたものを出した。 「なんでこんなもん…」 ポケットから出てきたのは化粧品。絶対二宮には必要のないものだった。