「なあサワー。何部入る?」

この中学は絶対何かの部活に入らなければならない。

「俺野球部入るんやけど入らんー?」

忠志が目を輝かせてサワを誘う。

「あー、文化部がいいかな。」

「えー。」

「じゃあ将棋部入ろうや!」

寛太がメガネを上げながら言った。

「ごめん。将棋ルールわからん。」

「えー。」

「俺な、美術部入りたいんよ。」

2人はうなだれた。

「サワ絵得意やもんなー。」

「んふふ。」