翌日。 俺は学校に仮病の連絡を入れると、すぐさま家を出た。 早くサワの顔が見たい。サワに会いたい。 電車と新幹線を乗り継いで、俺はサワの家に向かった。 「…ここか…。」 サワんちの最寄り駅についた頃にはもう夕方で、近くの高校の生徒が大勢下校していた。 おばさんからもらったメモを見る。 「駅出て…こっちか。」 地図を見るのは苦手ではないのでなんとかなりそうだ。