「…サワ、ごめん。今俺訳わかんなくなってる。」 「…うん。」 「ひとりになりたい。ごめん。帰って。」 「…うん。」 サワは涙を拭い、立ち上がった。 「ごめんな。バイバイ。」 いつもひとりの部屋なのに。 サワがいなくなった部屋はいつもよりなんだか広く感じた。