「…誰に聞いたん?」

やっと口を開いたサワは、肯定でも否定でもなく、質問で返してきた。

「伯父さん。母さんの兄さんに聞いた。」

「そっか。…なあ、場所変えん?ユウの家行っていい?」

「…ええよ。」

無言で付いて来るサワ。

「おじゃまします。」

「コーヒー飲める?」

「あー、飲めんわ。」

「お子ちゃまやなあ。」

「うっさい。」

俺はコーヒーとオレンジジュースをいれて、サワの待つ部屋に向かった。