お冷やをひと口飲んだ。 「ユウは大学に行くのか?」 「行かない。就職する。」 「学費の心配はいらないぞ。出してやるから。」 「さすが社長。」 「茶化すな。」 「いいよ。勉強嫌いだし。やりたいこともないし。」 「…。」 「つーか、どういう風の吹き回し?俺のこと嫌いなんやろ?父さんに似てるから憎いんやろ?いいよ。俺に構わなくて。今までの学費や生活費も働き始めたらちゃんと返すから。」