「……っ!きゃあ!」 ……ほらみろ。 バランスを崩し倒れかけたはにの腕を危機一髪で掴み引き寄せる。 「…………」 胸の中にしまいこむように、きつく抱き締めると 急に黙りこくって下を向く、この女。 ……いや、心臓は黙っていなかった。 バクバク鳴り響く拍動に また俺の一直線な口元は、弓なりのようにニンマリと笑った。