「ふふっ…」 「何がおかしいっ…」 あまりにも慣れない行動に笑ってしまったなんて言ったら怒るかしら? 「いいえ…ふふっ」 「……今宵は貴女との条約に。」 「私たちだけの、秘密ね。」 ―――差し出された手は美しいほどスラッとした綺麗な手。 いったい、どれほど汚してきたのだろう この純粋な人は。 ―――「きーえちん、その手取ったら怒るよ。」 ぱっ!と私は重ねようとした手を終った この声はっ…