可憐な華にくちづけを






「いいや…なんでもありません。」


変な人ね…何だかやりにくいわ。



「お前は下がれ。」


「……。」



連は綺麗な一礼をすると、チラリと一瞬だけ私に目を配らせ退出した。

…今のは何かしら?






「それで、お話ししたい事とは?」


きたっ…。だけどこの人に回りくどい言い方はこの人に効かない気がする。

だけど気品あるように―――






「…あなたと、友好関係を築きたいのよ。」





「……。」


「私の父がね…?」


「それで…?」




「でも、私は少しあなたを苦手と意識したわ。」


「……え?」






できたかしらね。