もし1つだけ願いが叶うなら~殺し屋×暴走族~

手をブレザーのポッケに突っ込みながら待ってた



「楓遅い」



「ねむ…早く行こうぜ」



「ただ寝たいだけだろお前は」



「あぁ」



眠りながら運転はやめてほしいよね



ってかこんなことなら、蝶華に行きたいな



「ねぇまだ?帰っていい?」




「じゃあ俺のに乗れ。」



確か総長さんよね




平気なのかよ




どうせ姫になるんだったらこっちのほうが好都合ってわけか



まぁいいや




あたしのシナリオ通りに今は動いているんだから



「分かった」




ヒョイ



ラクラク乗った



「お前乗りなれてるな」




「あぁ、まぁいとことか親戚がバイク好きな人がいて乗らせてもらったことある」




「運転は?」



「ない」




ぜーんぶウソ



自分のバイク持ってるし



しかも、あなたたちよりスピード出ますよ?