もし1つだけ願いが叶うなら~殺し屋×暴走族~

「何かって言うか…いつ先代にばれても可笑しくない状況だけど、もしばれたらどうするつもり?」



「それ俺も聞こうと思ってた」



「多分抗争になる。一般人を巻き込まずにできる方法を考えないと」




「それはそうだけどさ…」




「何?」



「殺し屋をなくすって言うのは?」



「なくしてどうするつもり?」




なくしてもあたしは構わない




だけど、ココにいるのはすべて大人



自分の意思で入って各グループのトップになって



学生はすべてこの前脱退させた



「あなたたちは脱退したいわけ?」




「え!?」



あたしにはそうとしか聞こえない



「抗争で死にたくない。



だから脱退したいわけ?



学生のように俺たちも抜けたいって思うわけ?



この世界が甘くないって分かってるからこそトップになってるんじゃないの?」




「そうだけど…俺今付き合ってるやつがいて…」



「あんた掟破ってるよ」



「え!?」



周りもお前は掟を読んでなかったのか



と哀れな目でみている


「言っとくけどトップになったとき渡したものあるよな?」


「はい。」


「掟も渡した。その掟の一つに…恋愛感情は持たないって書いてあるんだよ」



「掟なんかもらってない!!第一トップだって付き合ってたやつがいるんじゃないんですか?」



あたし?



「あたしは感情を消した。


だから恋愛対象とかない


そんなにやめたいならやめさせてやるよ」