――…あー全くツイてねえ 下校時間をとっくにすぎた 人気のない廊下を歩く、 不機嫌な俺。 たった今、 担任の呪縛から解放されたところだった。 何かやらかしたわけでもないんだけど。 下駄箱から靴を取り出そうとして、 ふと気づく。 「……ほんとツイてねぇ」 とうに暗くなった外から聞こえる嫌な音。 雨、降ってんじゃん。 俺の気持ちを逆なでするように 無遠慮に雨は 地面を打ち付けている。 はぁ 小さく息をはき、 ローファーを放った。