真夏の夜





「会いたくて・・・」



「俺も・・・突っ立ってないで入れよ」



私は城田君の部屋に入った途端



後姿の城田君に抱き着いていた



「優子?」



優子って呼んでくれる



嬉しい・・・



「会えるなんて思ってなかった」



「何でだよ・・」



「だって・・・・」



涙が出てくる



「泣くなよ、嬉しいんだろ?」



「嬉しい・・・よ」



「なら・・・泣くなって」



「ごめん・・・」



「本当・・・仕方ねえなあ・・・」



そう言って・・・城田君は私の手を離して、唇を重ねた