「後で話がある」 陽菜はさっきそう言った。
話ってなんだろう?
そう考えていると 何やら悠季くんと 内緒話してる様子。




そして

陽菜はあたしに一枚の手紙らしき物を見せた。


手紙に書かれてある内容に驚愕した。

…… なんで…
自分の子供なのに…
こんな事書けるのだろう?



施設育ちのあたしには分からない…


あたしのお母さんは…
何を思って あたしを施設に入れたのだろう?


「透華ちゃんに…この事言ったの?」

陽菜に訪ねると…

「本人には言ってねぇよ
悠季にはこの紙見せたけど…」

陽菜にしては ほんとに珍しく戸惑っていた。



願わくば彼女たちに幸せな未来を…


あたしはそれを願わずには居られなかった。




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