私はそれに少し困惑した。 「好きだから結婚したはずなのに…。 美桜がいなくなって… 本当に好きなのは美桜だったんだって… やっと…気付いた。 気付くの、遅かったよな…。 いっぱい、傷つけたよな…。」 …好きだから、結婚…したの? …それ、本当なの……? 「美桜。」 強めの口調で名前を呼ばれる。 私はそれに反応して、顔を上げる。 「好きだ。」 翔佑さんはそう言って、 私にキスをした。 長い、長い、キス… 翔佑さんの舌が、私の口の中に入ってきて、私の舌に触れる。