――…… ピンポーン 不意になるチャイム。 時刻は15時前。 …一体、こんな時間に誰だ? 一瞬、美桜が帰って来たんじゃないかって思う。 だけど、いつもそれは勘違いで… 毎回、宅配便とかそういうものだった。 だから今回も期待はしない。 そのつもりなのに… 無意識のうちに期待してしまう。 毎度のことながら、少し緊張して、 玄関のドアを開けた――