結局悶々としているうちに、その日の授業は終わってしまい、生徒たちはざわざわと教室を出て行った。
あたしは席を動けずにいた。
どうしよう。
どうしよう。どうしよう!
鼓動がやたら大きく感じる。
ドキドキと高鳴っている重い心臓を抱えて、あたしは立ち上がった。
よし。
行こう。
……。
……で、でもその前に、ちょっとトイレ。
誰もいなくなった教室を出て、トイレの個室に入ると、ほっとしたせいか、大きなため息が出た。
ああ、緊張してるなぁ、あたし。
さりげなく軽く、なんて渡せないよ。
体、がちがちだもん。
あたしはなんとか落ち着こうと、大きく深呼吸した。
よしっ。
今度こそ、行こう。

