「そんなことより、昨日は最高だったね。三上先生のおっぱい、かなりの至近距離で拝めたし」
「あらそう、よかったねぇ」
「気持ち入ってねぇな」
「入るわけないでしょうよ。三上先生のおっぱいがAカップだろうがFカップだろうが、どうでもいいもの、あたしにはっ!」
あほか。ったく。
あたしは、山下を置き去りにして先を急いだ。
その日の1限目は数学だった。
同じ数学の授業なのに、どうしてこう学校の授業はつまらないのだろう。
黒板にチョークに数式に、なんら変わりはないのに、このローテンションはどうよ?
ぼそぼそと話す先生の声が、お経に聞こえる。
堤先生の声は、張りがあって、でも穏やかで。
心地いい。
堤先生とずっと一緒にいられたら、ずっとあの心地いい声に包まれていたら。
幸せだろうなぁ――――……

