【コラボ】忘れられないヒト

誰も居なくなったことに気付いたのか、気付いていないのか。


崇文は抑えきれなくなって、佳乃の肩を引きよせて

ぶつかるように、キスをした。


ただ唇が重なるだけの、つたないキス。


なのになかなか離せなくて、崇文の両腕は、自然に佳乃を抱きしめていた。


頭の中は、真っ白。


佳乃の鼓動が、崇文の胸に直に伝わる。