そんな蘭が猫のことが好きだと知ったのは、ある帰り道。


公園で猫に囲まれた蘭を見つけた。


その中に、リュウの姿もあった。


「リュウ、帰るよ」


リュウにそう声をかけると、リュウは「ニャーン」と鳴いて駆け寄ってきた。


そのまま立ち去ろうと踵を返したとき。


「その猫、お前の?」


蘭があたしに向かって言った。


「そうだよ。ねぇ、蘭君ってもしかして猫、好きなの?」


「え?あぁ、まぁな」


やった!!


不良君の意外な一面を発見!!


あたしは蘭君の新たな一面を見ることができたのが嬉しくて、蘭君にたくさん話しかけた。