まわりの女子達も同様にドアの方に視線を集中させていた。

あたしも遅れてドアの方を向く。

逆光でよく見えないが、人の姿を確認することが出来た。

「ねぇ、みんなで何やってるの~?僕もまぜて?」

ドアのところににたその人はゆっくり近づいてくる。

まだ顔ははっきりとは分からないけど、男の人だと思う。

男の人は一ノ城さんの前まで来ると、とびきり笑顔で言った。

「みんなの楽しそうな声が聞こえたから来たんだけど、続きはやらないの?」

その言葉で全て見られていたと知った一ノ城さん達は、たじろぎ始めた。