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「盆子原課長、ランチご一緒していいですか?」



同じ部署の5つ下の後輩に呼び止められ、僕はその足を止めた。



「…コンビニに行くだけなんだが、君もそれでいいのかい?」



「えぇ、構いません」



息子と男2人だけで暮らしているだけあって、食事は昼も夜も買う事が多い毎日だ。


そんな僕に、この後輩の彼女はよく付いて来る事が多い。





「朝晩だいぶ涼しくなりましたね。
秋も近いですよ」



「そうだね」



夏が終わり、季節も秋へと変わる頃となった。

この時期がやたら寂しく感じてしまうのは、きっと季節の変わり目だけが原因ではないだろう。



1人の女性に熱く恋をし、そして散った。


こんなにも人を強く想ったのは、どれほど振りだったろうか…。






「…!」



後輩と並んでコンビニへと向かう足が、再び止まった。



「課長?どうされまし…
あ、あそこにいるのは課長の息子さんじゃありません?」



彼女の言う通り、同じくこちらに向かって歩いて来ている2人の人物に、僕は息をするのも忘れそうなくらい目が釘付けになっていた。



…あぁ、そうか。

そういう事だったのか。






やがて目の前まで来た2人が、僕に気付いて足を止めた。




「あれー?
オヤジこんなとこで何してんの?」



「ん…ちょっとコンビニにな…」




息子の隣に立つ彼女は、僕から視線を逸らすように俯き加減になっている。


まぁ…無理もない。