行為の開始を意味するように、上になった慎吾くんが私の身体に手を這わせた。



「……………っ」



私よりもずっと年下のクセに、やっぱり男の子だけあって手も大きい。

そんな慎吾くんの手は、私の身体や頬、頭なんかも優しく丁寧に撫でてくれるの。


それがスゴく心地よくって、とても幸せな気持ちになれちゃうから不思議だよね。



何だかもうずっと、やめないでいて欲しいって言うか…




「…てゆーかさ」



「え?」



そう言ってピタリと手を止めた慎吾くんは、突然私の胸に顔を埋めるようにしてギュウッと抱きついてきた。



「えっ、慎吾くんっ?」




「あははっ
やっぱひなの胸は、ちょー気持ちいいや」



「へぇぇっ!?」



突然何を言うのかと思ったら!



まるでナンチャラ星人かってぐらい、毎度私が家を訪れる度に胸に抱きついてくるんだけど。

こんな時までそんな事がしたいの?と、半ば私の方が呆れてしまいそうになるよぉ。