「山田彩乃。アンタを逮捕する!」



「はい?」


いつも通り登校していると、遠くから長身の男が叫びながら走ってくる。

えっちょ、何?!


男はキラリと光る物を懐から取り出す。

……手錠?


何かよく分からんのだが…。



「逃げよう。うん。」


「あ!ちょっと待て!!」



「待ってと言われて待てるわけないでしょ!」

馬鹿じゃないの?と言いながら走る。


「待てよ!!……ごふっ!?」


振り返ると何もないところで倒れていた。



「……はっ無様。」



「う、うるさいっ!」