「……あれ?」
洋子の控え室の方からは、なんの音もしてこない。
代わりに、セッテの後から足音が一つ、こちらへ近づいていた。
ふわりと現れたその人は。
ウェディングドレスを身に纏った、ノーヴェだった。
その手には、紙の箱が乗っていた。
そのふたは既に開いており、中から途中で切断されたと思われる何色ものコードが飛び出している。
「吹き飛ばすって、どうやってですか。
もう、爆弾はありませんよ」
敬語に戻ったセッテが織田を追いつめる。
「ノーヴェさん、無事だったんですね……よかった……」
まりあはまた、脱力してしまった。
これがセッテの作戦だったのだ。



