まりあは混乱した頭で考える。
とにかく今だけ、彼を受け入れたふりをしてしまえばいいんじゃないだろうか、と。
しかし、彼が爆弾のスイッチや、あの薬品を持つ限り、安心はできない。
他の仕掛けを考えてないとも、限らない。
瑛やセッテに真実を話した途端、そしてそれがばれた途端、何らかの方法で、洋子を殺されてしまうかもしれない。
それに。
自分が愛しているのは瑛だけであって、たとえ嘘でも、他の男のものになるなどと、言いたくなかった。
「23、24……」
どうして早く気づかなかったんだろう。
織田の手が、まりあの胸へ移動する。
嫌悪感で鳥肌が立ったとき。
ドカン、と何かが爆発するような音がした。



