同じものを、岡崎も会社に持っていっているのだろうか。
そうならば、面白いのに。
(そうやんなあ)
本来ならば、結婚はこういう幸せなものであるはずだ。
それをどうして、他人が壊そうとするのだろう。
「セッテさんは?」
「え?」
ぼんやりしていたら、まりあから突然声がかけられ、セッテは慌てて顔を上げる。
「セッテさんは、お付き合いしてる方とか、いるんですか?」
「あ、ああ。いてますよ」
「ご結婚は?あ、規則で言っちゃダメですか?」
「あはは、そうですねえ。
もうすぐ、だと思いますよ」
セッテの困ったような顔を見て、まりあは優しく微笑み、それ以上の追求はしてこなかった。



