まりあはそそくさと情報誌をマガジンラックに戻した。
やはり照れくさいのだろう。
しかし岡崎のことを話すまりあの顔は、仕事中よりよほど綺麗だとセッテは思う。
「……安城さん、幸せそうやな……」
「えっ?」
「オーラが、桃色ですもん」
「ええっ?」
まりあは見えるはずのない自分のオーラを確認しようと思ったのか、思わず背後を振り返った。
その姿を見て、セッテはふきだす。
「あ、安城さん。見えませんて」
「あ、あは、そうですよね。
もー、ご飯食べましょう。時間なくなっちゃいます」
「そうですね」
セッテがちらりと見たまりあの弁当は、冷凍食品は一切入っておらず、野菜とたんぱく質の比率も、彩りも完璧だった。



