「恭先輩」


「ん」


安心したのかベッドに倒れこんだ恭先輩。


恭先輩の髪にそっと触れてみた。

ふわふわの猫っ毛。


「顔…見せて…」


「………どした?」


「ずっと…声しか聞こえなかったから…」


顔が見たかったよ…。


「…………まさか聞いてた?」


「…心肺蘇生法は効果がありません」


あたしが笑顔で言うと、


「~~~~~…!!!/////」


悔しそうに髪の毛をくしゃくしゃっとした。