怖くないわけない…。


でも…


「恭先輩、が…いるから…」


死ぬわけにはいかないの。


「………愛し合ってんな~」


「…あは」


「一緒に住んでんだっけ」


「はい」


「乃愛ちゃんを絶対無事で恭に返すって、約束したから」


「…頼りにしてます」


「……………じゃあ休んでてくださいね」


急にお医者さんの顔になってあたしに布団をかけた。


あたしは恭先輩のことをかんがえながら目を閉じた。