「あたし教室戻るけど、乃愛どうする?」


「眠いからここにいる」


「そ、またね」


1人取り残された屋上。


あたしは睡魔に襲われた。










ふと目が覚めるとあたしにブレザーがかけてあった。


「誰、の…?」


大きくて、多分男の子の。


「……俺の」


突然現れた男の子に驚きながらも ブレザーを差し出した。


「あ…ありがとうございました…」


「風邪ひかなかった?」


「はい…」


「俺は藤波恭」