政略恋愛。




次の日も…また次の日も。


藤波先輩はあたしの病室を訪れた。


「ふ…藤波先輩…?」


ある日。


藤波先輩はベッドに突っ伏して寝ていた。


あたしの手をぎゅって握ったまま。


そしてもう片方の手にはあのケータイ。


そっと抜き取り、電源をいれた。


【locknumber?】


ほんとにあたしのこと好きでいてくれるなら…


「05…12」


あたしの誕生日。


【Unlock】


ロック解除…


あたしの誕生日…