雅とその子から離れ、屋上に向かった。


「興味ないならないって言えばいいじゃん」


「だって…空気読めないと思われそうじゃん…」


「そんなこと気にしな―い」


雅もあたしも男の子に興味がない。

女の子に興味があるわけでもないけど。


「あたしは乃愛がわかってくれるから他の目なんて気にしないけどなぁ」


…………あたしも雅みたいに強くなりたい…。


「あたしも強くなる…」


「頑張って、応援してる」


「ありがと」