藤波先輩も…こんな女の子、好きじゃないよ…。


お湯に浸かりながら今までのことを思い出した。


『お前は嫁いって私たちに恩返ししなければならないんだ』


お父さんの冷たい目。


『こんなところに傷つくって!
嫁にいけなくなったらどうするの!』


心配してくれたかと思ったのに最後には嫁、嫁って言うお母さん。


『乃愛なんか放っておいて、ご飯食べに行きましょ?』


お姉ちゃん…姫香。

あたしも連れて行って…

何度願ったことか。