部屋に戻ると女将さんがご飯を準備していた。 「わあ…」 「あ、こんにちは」 「こんにちは…」 「このお肉、ここらへんのブランド和牛なんですよ」 「…すごくおいしそうです」 「では、ごゆっくり」 …どうしよう。 お肉なんて食べられないよ…。 食べたふりしてあとで出そうかな…。 いや、ダイエットってことで残しちゃえ… ごめんなさい、女将さん…。 スーッと襖が開いて藤波先輩が浴衣姿で入ってきた。