ふとした時に出てしまった藤波先輩の言葉であたしの心はバラバラに砕けた。 「………のぼせたんで先上がります」 「……………ん」 藤波先輩…気づいてよ… あたしの気持ちに気づいてよっ…! 更衣室で服を着てると雅から着信。 「もしもし…」 『乃愛…藤波先輩とどう?』 どうもなにも… 「あたしが性悪とは知らなかったって言ったら 好きな子にしか…って言われた」 『好きな子にしか…なに?』 「言ってくれなかった。多分優しくしない、とかそんなとこ」